開催概要
本シンポジウムでは、感染症にかかる日英の公衆衛生専門家とワクチン創薬に取り組むSCARDA研究者が一同に会して、相互理解を深めつつ、次のパンデミックに対して備えるべきワクチン戦略をともに議論します。
今回のシンポジウムは、長崎大学卓越大学院プログラム、ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院(LSHTM)、長崎大学感染症研究出島特区「ワクチン研究開発拠点」との共同開催です。
日程・参加申込
ワクチン学シンポジウム:サイエンスと公衆衛生をつなぐ
Vaccinology Symposium: Science and Public Health
※シンポジウムはすべて英語で開催されます。同時通訳等の用意はありません。
2024年9月23日(月・祝)
23 September 2024
公開・無料 / Open Sessions・Free
8:30 – 9:00 | Registration |
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9:00 – 9:15 | Welcome remarks |
9:15 – 10:45 | Session 1 – Public health: Value of vaccines against outbreak pathogens |
11:15 – 12:45 | Session 2 – Science: Vaccine development for pandemic preparedness |
13:45 – 15:15 | Session 3 – Science and Public Health: Partnership between vaccine development scientists and public health researchers |
15:45 – 17:25 | Session 4 – Young Researchers’ Oral presentations |
17:30 – 19:30 | Poster presentation & Networking reception |
資料ダウンロード – Symposium Program (to be updated)
演者
Opening remarks
AMED
(Director General, SCARDA)
濱口 道成
長崎大学
森田 公一
Session 1 – Public health: Value of vaccines against outbreak pathogens
Session 2 – Science: Vaccine development for pandemic preparedness
Session 3 – Science and Public Health: Partnership between vaccine development scientists and public health researchers
Session 4-Young Researchers’ Oral presentations
Co-Chair
長崎大学
Jean BALINGIT
Co-Chair
長崎大学
新城 雄士
長崎大学
Pham Thi HOAN
長崎大学
樋泉 道子
シンポジウム会場
長崎大学
坂本キャンパス 良順会館
ワクチン学短期コース
Vaccinology: Science and Public Health
シンポジウムに引き続き、9月24日(火)より27日(金)までワクチン学短期コース Vaccinology: Science and Public Health を開催します。
ワクチン学を開発および公衆衛生の両面から総合的に学ぶ4日間の短期コースで、コース履修者は当シンポジウムに一体として参加することが推奨されます。
シンポジウムとは別に参加申込および受講料負担が必要です。詳細は下記リンクをご参照ください。
ワクチン学短期コース
Vaccinology: Science and Public Health
非公開・有料 / Registration required
日程 | 2024年9月24日(火)~27日(金) |
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会場 | 長崎大学坂本キャンパス・グローバルヘルス総合研究棟 |
受講料 | 10万円 |
実施言語 | 英語(同時通訳等の用意はありません) |
コース内容 | ワクチン学コースの詳細については、TMGHホームページ をご確認ください |
資料ダウンロード – ワクチン学短期コース Vaccinology Course: Science and Public Health
主催者挨拶
卓越大学院プログラムディレクター
どんなに卓越した研究成果も、それだけでは地球上に暮らす人々の健康増進につながりません。地球上のすべての人々がより健康に暮らせる社会を実現するには、すなわちHealth Equity(公正な健康)の実現を目標として掲げるグローバルヘルスを推進する“力”として、国境や専門領域を越えた人と人、組織と組織の実質的な協働が不可欠です。
Health Equityの実現に向けてワクチンほど強力な手段はありません。昨年度、わたしたちは、長崎大学感染症研究出島特区ワクチン研究開発拠点とのコラボレーションを開始し、感染症公衆衛生対策に取り組む世界のトップリーダーと国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の先進的研究開発戦略センター(SCARDA)の濵口道成センター長をはじめとする日本のワクチン開発研究者らが、一堂に会し、将来の新興感染症に対してレジリエントなグローバル社会の構築に向けて、特にワクチン創薬の観点から、極めて有益な議論を行いました。2024年2月に開催された前回のパネルディスカッションの様子は、本HPにてオンデマンド配信されていますので、是非ご覧になってください。
今回は、その経験を踏まえて、ワクチンのユーザーである感染症公衆衛生専門家とワクチンを開発する研究者らの間の対話を広げてゆくことが重要であると考え、その拡大版を企画することにしました。公衆衛生領域の実務者のみならず、ワクチン研究者、感染症研究者、感染症患者の臨床現場で働く臨床医も含めて、多数の皆さまのご参加をお待ちしております。
「いのち」を尊びつつ人類の持続的な発展をめざすグローバルヘルスの目標を実現させるうえで最も強力なワクチンという武器を最大限生かして、人類を感染症という終わりのない脅威から守るために、私たちは今何をすべきなのか、ひとつでも新たな気づきが生まれることを願っています。
長崎大学卓越大学院プログラム責任者
熱帯医学・グローバルヘルス研究科 研究科長
長崎大学卓越大学院プログラム責任者
熱帯医学・グローバルヘルス研究科 研究科長
北 潔
北 潔
出島特区ワクチン研究開発拠点長
長崎大学感染症研究出島特区
ワクチン研究開発拠点 拠点長
長崎大学感染症研究出島特区
ワクチン研究開発拠点 拠点長
森田 公一
森田 公一
「長崎大学感染症研究出島特区ワクチン研究開発拠点(VRDC)」は、2022年度にAMED「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」のシナジー拠点の一つとして採択されました。長崎大学のワクチン開発研究は、企業(塩野義製薬株式会社、NECオンコイミュニティAS社、KMバイオロジクス株式会社)と連携して、これまで研究してきた高病原性病原体や熱帯性病原体を対象としたワクチン開発を推進します。これらの開発には、新たな技術として脂質ナノ粒子(LNP)の応用、AI(人工知能)を活用する予定です。また、感染症対策の公衆衛生学領域において世界をリードするロンドン大学衛生熱帯医学大学院(LSHTM)との連携を強化し、世界から感染症に関する情報収集を行い、有事に迅速に対応できる体制の構築も目指します。
SCARDA事業の最終目標は、将来の世界的感染症の流行時に100日以内に有効なワクチンを供給し、国民の健康と経済を感染症から守ることです。この使命を負ったワクチン開発研究者として、いかなる感染症がどのくらい早く、どのくらい社会全体の脅威となるかを予測し、どんな対策にどのくらいの効果があるかを提案してきた公衆衛生専門家と対話し、相互理解を深めることは意義深いと考え、2024年2月に東京でシンポジウムを開催しました。今回はその拡大版です。人々の健康を最大限守るためにワクチンをどのように用いるのが最も効果的か、それを提案する立場にある公衆衛生専門家との対話は、ワクチン開発に取り組む私たち研究者がこれからの研究の方向性を探る上で非常に示唆に富むものです。多くのSCARDA研究者や関係者のご参加を期待しています。
シンポジウム開催の背景
長崎大学は、ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院(LSHTM)との戦略的パートナーシップを通じて、グローバルヘルス領域において、両大学間の教員派遣・交流、教育資材や教育プログラムの共有と共同開発、日英を基軸とする多国籍共同研究を推進してきました。
本パートナーシップは、国立大学法人機能強化経費や卓越大学院プログラム、ビル&メリンダ・ゲイツ財団研究助成などの外部資金の支援を受け、2015年 熱帯医学・グローバルヘルス研究科(TMGH)、2017年 国立国際医療研究センター TMGHキャンパス(NCGMサテライト)、2018年 ジョイントPhDプログラム設置、さらには2020年 熱帯医学専門医ディプロマコース(DTMH)開講等の基礎を築いてきました。
これまで卓越大学院プログラムが開催してきたシンポジウムへは、長崎大学連携大学院である国立国際医療研究センター・国立感染症研究所、さらには、さきがけ事業「パンデミックに対してレジリエントな社会・技術基盤の構築(研究統括:東北大学 押谷 仁 教授)」の研究者が参加し、グローバルヘルスに関わる国内外の研究者がさらに領域を越えてネットワークを広げる機会となりました。
2024年2月に東京で開催した第5回卓越大学院グローバルヘルスシンポジウムでは、2022年度に採択された長崎大学感染症研究出島特区ワクチン研究開発拠点との共同開催で、今回は、その拡大版です。
これまでに実施したシンポジウム
第5回卓越大学院プログラム ✕ 感染症研究出島特区「ワクチン研究開発拠点」合同シンボジウム
第4回 卓越大学院プログラム 日英グローバルヘルスシンポジウム
- 第4回卓越大学院プログラム 日英グローバルヘルスシンポジウム
https://iscgh2023.jp/
オンラインで結ぶ 日英公開シンポジウム2022
- オンラインで結ぶ日英公開シンポジウム2022特設ページ – 長崎大学卓越大学院プログラム
https://www.wise.nagasaki-u.ac.jp/iscgh2022
オンラインで結ぶ 日英公開シンポジウム2021
- オンラインで結ぶ日英公開シンポジウム2021特設ページ – 長崎大学卓越大学院プログラム
https://www.wise.nagasaki-u.ac.jp/iscgh
第2回 長崎大学グローバルヘルスフォーラム
- 第2回長崎大学グローバルヘルスフォーラム – 長崎大学大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科
https://www.tmgh.nagasaki-u.ac.jp/8677
キックオフシンポジウム
- 長崎から始動するグローバルヘルス – 長崎大学卓越大学院プログラム
https://www.wise.nagasaki-u.ac.jp/people - 長崎大学卓越大学院プログラム キックオフシンポジウム
世界を動かすグローバルヘルス日英フロントランナーが日本に集結
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